中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)國分功一郎 氏(著)読んだ

概要
引用[https://www.amazon.co.jp/中動態の世界-意志と責任の考古学-シリーズ-ケアをひらく-國分功一郎/dp/4260031570/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1512113524&sr=8-1&keywords=中動態の世界]
内容紹介
自傷患者は言った「切ったのか、切らされたのかわからない。気づいたら切れていた」。依存症当事者はため息をついた「世間の人とは喋っている言葉が違うのよね」
――当事者の切実な思いはなぜうまく語れないのか? 語る言葉がないのか? それ以前に、私たちの思考を条件付けている「文法」の問題なのか?
若き哲学者による《する》と《される》の外側の世界への旅はこうして始まった。ケア論に新たな地平を切り開く画期的論考。
引用 終わり

だいたいの目次
プロローグ
第1章 能動と受動をめぐる諸問題
第2章 中動態という古名
第3章 中動態の意味論
第4章 言語と思考
第5章 意志と選択
第6章 言語の歴史
第7章 中動態、放下、出来事
第8章 中動態と自由の哲学
第9章 ビリーたちの物語
あとがき

感想
本書は、いろいろな時代のいろいろな哲学者を参考に、能動態でも受動態でもない、中動態というものを研究した本。
驚いたことは、本書は医学書院から発刊されている医学書であり、中動態という考えは病気の回復に役立つと主張していることだ。
哲学、倫理学言語学が、医学と関係していることを分かった。