商品の説明
内容紹介
タイミングの悪さ、先の見えない絶望、イヤな女に子供の不幸、そして美しい残酷で彩られた国々の映画。
後味の悪い映画を分類し読み解くことで、映画の新しい魅力を導き出す特殊映画評論。
目次
第一章 バッドエンドの誘惑
タイミングの悪さ
『ミスト』『永遠のこどもたち』『ミスティック・リバー』
神は人の上に人を作った
『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』『召使』『恋するリベラーチェ』
絶望の長さ
『スキャナー・ダークリー』『レクイエム・フォー・ドリーム』『ミュンヘン』
侘しさ――
『SF/ボディ・スナッチャー』『ゾンゲリア』『溶解人間』『スーパー! 』
報いなし
『ぼくのエリ 200歳の少女』『ヒメアノ~ル』
第二章 世界イヤ映画紀行
イギリス篇
『ウィッカーマン』『SCUM/スカム』
オランダ篇
『SPETTERS/スペッターズ』『ルトガー・ハウアー/危険な愛』『ボーグマン』
オーストラリア篇
『荒野の千鳥足』『ピクニック at ハンギング・ロック』
デンマーク篇
『真夜中のゆりかご』『シージャック』
第三章 女と子供
バックステージの闇
『サンセット大通り』『マルホランド・ドライブ』『スター80』
イヤな女の顛末
『白ゆき姫殺人事件』『イブの総て』
ハイミスの悲劇
『結婚相談』『さよなら、ミス・ワイコフ』『その場所に女ありて』
幼女の嘘で村八分
『偽りなき者』
こども受難映画
『狩人の夜』『忘れられた人々』『だれのものでもないチェレ』
死を招く愛
『クリムゾン・ピーク』
内容(「BOOK」データベースより)
後味が悪い、救いのない映画。そんな映画に惹かれてしまうのは何故だろう?気鋭の映画評論家が挑む、衝撃のバッドエンドムービー評論集。タイミングの悪さ、先の見えない絶望、イヤな女に子供の不幸、そして美しい残酷で彩られた国々の映画。後味の悪い映画を分類し読み解くことで、映画の新しい魅力を導き出す。
引用 終わり
感想
著者は、厭な映画の厭な部分を、上手く言語化している。だから、私は本書を読んで、それぞれの厭な映画の厭な部分を理解できるので、良い。