感想
1950年代くらいの日本の市役所で市民課長を務める渡辺氏(志村喬氏)が自分が胃がんですぐ死ぬことを知り、今まで死んでいるように生きてきたことをやめ生きることに一生懸命になる話。
渡辺氏が息子に薄情にされるところがかわいそうだった。渡辺氏が謎の小説家に夜の街での大金の使い方を教わるところが良かった。渡辺氏が職場のある若い女性に夢中になるところの迫力が凄かった。渡辺氏が生きることを充実させるために市役所で無茶だと思われている公園作りの仕事を達成させるところが良かった。市役所で働く渡辺氏の同僚の適当さが現実ぽかった。本作で何度か使用されている「ゴンドラの唄」を聴くと泣きそうになると思った。