人間兇器 全巻 中野 喜雄氏、 梶原 一騎氏 (著) 読んだ

概要
引用Amazon CAPTCHA
引用 終わり

感想
こんなに面白い漫画を読んだのは初めてだ。
主人公の敵役として極真空手大山倍達氏をモデルとしたキャラが活躍するところが、大山倍達氏のファンである私にとってうれしい。
また、空手が様々な格闘技と戦うところが、空手のファンである私にとってうれしい。
また、エロい場面がたくさんあるところが、エロい場面のファンである私にとってうれしい。

本作の一番の魅力は、主人公の美影義人氏のキャラだ。
・自分を、人間凶器とするため、どんな悪いことでもするところ
・そして、すぐ捕まって、様々な拷問をうけるところ
・しかし、全然めげないところ。
・すぐに、次の悪いことをするところ
・自分の敵を倒すためには、どんな卑怯な手段でも使うところ
・また、大の女性好きで、かつ、スカトロ好きという、格好悪いピカレスクな性癖の持ち主なところ
・また、自分の空手の師匠の大元烈山氏に、作中ずっと悪事を邪魔され、殺そうと考えるが、何度も失敗するところ。
・美影氏は無意識的に大元氏を好きなのだろうという表現が、何度もあるところ。
・生き残るためには手段を選ばないところ。オカマを掘られるのも、割り切ってすぐするところ
・かといって、逃亡犯として小さくまとまって生きるわけではなく、突然、政治家になったりと大きなことをするというように、人生が波乱万丈なところ

・他、いろいろ

私が、このような最低の主人公である美影義人氏に魅力を感じるのは、普通の人ができないことを平然とやってのけるからかもしれないと思った。