商品の説明
著者からのコメント
私はこれまで,たくさんの本を書いてきました.そのたびに思うのは,1冊の本には,本当に多くの人たちが関わっているということです.
前回の『直観でわかる数学』は,単純に数えても,10万人の人が読んでくれたことになります.その人たちがいてくれたからこそ,いまこうして続編を出すことができました.まず,読者のみなさんに,深甚の謝意を表します.
そして,私の本を読者に送り届けてくれる本屋さんにも感謝します.聞くところによると,前の本では,1つのお店で何千冊も売ってくれた本屋さんもあれば,がんばって何十冊も売ってくれた町の小さな本屋さんもたくさんあった,とのことです.こういう話を聞くと,本屋さんたちの努力が,私の考えを読者に伝える一番大事な連携の環を形づくってくれているのだと思います.
前回の本では,「直観でわかる数学」というタイトルに引かれ,「読んだらタチドコロに数学がわかるようになる本カナ♪」とせっかく期待していたのに,読んでみたらなんだかリクツっぽい話ばかりなので,
「シマッタ! ダマされた! 題名に偽りありだ!!
直観なんかでわかってたまるかっ!!!」
と憤慨した人がいるかも知れません.そういう人には「ご期待に沿えずゴメンナサイ」としか言えませんが,今回の『続 直観でわかる数学』は,
「なんで,こっちを先に出さなかったんだ?!」
と思ってもらえる本にしたつもりです.
「1冊目を読んだけど,やっぱりワカラン」という人も,今度こそは直観でわかることを請け合います.
畑村洋太郎
著者について
畑村洋太郎(はたむら ようたろう)
1941年生まれ.工学院大学国際基礎工学科教授.東京大学名誉教授.
畑村創造工学研究所代表.
専門は,創造的設計論,失敗学,ナノ・マイクロ加工学,医学支援工学.
著書:『直観でわかる数学』(岩波書店),『失敗学のすすめ』『畑村式「わかる」技術』(講談社),『決定版 失敗学の法則』『東大で教えた社会人学(共著)』(文藝春秋),『続々・実際の設計-失敗に学ぶ』『実際の設計 第5巻 こう企画した』(日刊工業新聞社,編著),『機械創造学』(丸善,共著),ほか多数.
目次
目次
0 なぜ数学では記号を使うのか?
1 どんな数にも見えない個性がある
――数の話
2 エビフライを尻っぽから食べるか?
――足し算・引き算・掛け算
3 個数を数えてガバッと取り出す
――割り算
4 目に見える数ばかりが数ではない
――正の数・負の数
5 足場を固めて追いつめる
――平方根
付録1 続 直観の極意は丸暗記と暗算にあり
2 語呂合わせにも功徳はある
3 これがタイガー計算機だ!
4 答えさがしの法則
引用 終わり
感想
小学生の範囲の算数を、学校教育とは違う方法で教えてくれる本。
それらについて前より理解できた。
大きい数を足したり引いたりかけたり割ったりすることを、大きい数からやっても成立することの証明が新鮮だった。