教養としての「ローマ史」の読み方 本村 凌二氏 (著) 読んだ

概要
引用https://www.amazon.co.jp/%E6%95%99%E9%A4%8A%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%8F%B2%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%81%BF%E6%96%B9-%E6%9C%AC%E6%9D%91-%E5%87%8C%E4%BA%8C/dp/4569837808/ref=as_sl_pc_qf_sp_asin_til?tag=kumakatsu-22&linkCode=w00&linkId=5cbd810ee774e3363127cfe1c94f9182&creativeASIN=4569837808
商品の説明
内容紹介
なぜ、ローマは帝国になり得たのか。なぜ、ローマ帝国は滅びたのか。
王政から共和政を経て帝政へ、多神教世界帝国から一神教世界帝国へ。古代ローマ史研究の第一人者が、長きにわたって古代を生き延びたローマの歴史とその新しい「読み方」を語り尽くす。
建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。ありとあらゆることを経験したローマの長い歴史は、現代を考える上での大きな羅針盤となり、混迷する現代を生きる我々に多くの示唆を与えてくれる。ローマ史のみならず、世界史や現代社会の理解をより深めることにも繋がる一冊。
【目次より】I なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか / II 勝者の混迷、カエサルという経験 / III 「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風 / IV ローマはなぜ滅びたのか
佐藤優氏、推薦! 「ローマ史の中に人間の英知のすべてが詰まっていることがよくわかる。」
はじめに


序 章 ローマ一二〇〇年の歴史に学ぶ

I なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか
――地中海の統一とカルタゴの滅亡
第1章 なぜ、ローマ人は共和政を選んだのか

「ならず者」的性格だった初期のローマ
ローマの共和政を開いた「ルクレティアの凌辱」
なぜ、これほどまでに独裁を嫌ったのか
民主政を選んだギリシア人の国民性
民主政は本当に優れた政体なのか
プラトンは独裁政、アリストテレスは貴族政を推奨した
ローマが大国になれて、ギリシアが大国になれなかった理由

第2章 強敵を倒したローマ軍の強さの秘密

第二の建国者、名将カミルスのローマ愛
ローマ人を奮い立たせた「カウディウムの屈辱」
ハンニバルの常識破りの戦法――第二次ポエニ戦争
敗戦将軍を受け入れ、チャンスを与える
敗戦から学んで勝利を得る――ザマの戦い
救国の英雄、それぞれの悲しき最期
なぜカルタゴは蘇り、そして滅びたのか
改革派と国粋派の争いは「内乱の一世紀」の火種となった

第3章 共和政ファシズムと父祖の遺風

「共和政ファシズム」こそのローマ拡大
ローマ成長の一因は「公」と「祖国」の意識
ローマ人の精神に染み込んだ「父祖の遺風」
同時代人を感嘆させた敬虔なるローマ人
ローマ軍は個人の武功より軍規に重きを置いた
ローマ軍の勇気を奮い立たせた「デキマティオ」

II 勝者の混迷、カエサルという経験
――グラックス兄弟の改革、ユリウス・クラウディウス朝の終わり

第4章 持てる者と持たざる者の争い

勝者ゆえの悲劇
グラックス兄弟が改革に目覚めた理由
理想に燃えた弟ガイウスの誤算
平民派マリウスと閥族派スッラの対立
反乱鎮圧で名をあげたクラッススポンペイウス
カエサルが表舞台に登場――第一次三頭政治
カエサルポンペイウスの勝敗を分けたものとは?

第5章 英雄カエサルローマ皇帝の誕生

「親分・子分関係」がローマを支えた
将軍と兵を強く結びつけたローマの軍制改革
カエサルはなぜ暗殺されたのか
カエサルに絶大な人気があった理由
ローマ初の「皇帝」誕生
皇帝の肩書きからわかる大神祇官の重要性
「プリマポルタのアウグストゥス像」が語るものとは?

第6章 跡継ぎ問題で揺れた帝政の幕開け

カエサルが見抜いたアウグストゥスの資質
アウグストゥスカエサルから学んだこと
アウグストゥスを唯一悩ませた跡継ぎ問題
ゲルマニクスの陰に霞んだティベリウス
パンとサーカス」におぼれるローマ人
病で性格が激変した悪帝カリグラ
誰からも愛されなかったクラウディウス
暴君ネロは、なぜ民衆には人気があったのか
ネロは本当にキリスト教徒を迫害したのか

III 「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風
――五賢帝の治世とその後の混乱
第7章 悪帝ドミティアヌスの出現

ウェスパシアヌスは「法」によって混乱を鎮める
尿にも税金をかけて財政再建を果たす
ティトゥスの善政、ドミティアヌスの悪政
共和政か帝政か、ローマは紛糾する

第8章 五賢帝の時代――人類史上もっとも幸福な時代

ネルウァ――「誓いと選択」が秩序を回復させた
トラヤヌス――初めての属州出身の皇帝
最善の元首、プリンケプス・オプティムス・マクシムス
版図をローマ最大規模にする
ハドリアヌス――疑惑の跡継ぎも属州の安定化に貢献する
不評だった皇帝の人気回復法
治世の半分を視察に費やす旅する皇帝
ハドリアヌスの最期
アントニヌス・ピウス――賢帝の中の賢帝
マルクス・アウレリウス――史上初の共同統治帝
プラトンの理想に合った哲人皇

第9章 失われたローマの秩序

ローマ史上最悪の皇帝コンモドゥス
競売にかけられた皇帝の位
「ローマ人の帝国」からまさに「ローマ帝国」へ
ローマ帝国の「完成」という不幸
ネロも霞む皇帝エラガバルスと軍人皇帝時代の予兆

IV ローマはなぜ滅びたのか
――古代末期と地中海文明の変質

第10章 軍人皇帝時代と三世紀の危機

「衰退・滅亡の時代」ではなく、「変革の時代」へ
人皇帝時代――なぜ、皇帝がバルカン半島に集中するのか
人皇帝の始まり—粗野な皇帝マクシミヌス・トラク
ローマ建国千年祭を開催したアラブ出身の皇帝
内憂外患の嵐に苦しんだ皇帝たち
父ウァレリアヌスの恥辱、息子ガリエヌスの改革
パルミラ王国とガリア帝国に挟まれたローマの危機
世界の復興者アウレリアヌスによる領土回復
皇帝暗殺はもはや「現代病」だった
ローマ史における支配層の変化

第11章 ローマ帝国再興とキリスト教

ディオクレティアヌスは本当に犯罪の創始者なのか
強大なる皇帝権力が確立する
哲人のごとき見事な最期
コンスタンティヌスによる帝国の再統一
コンスタンティノープルに遷都する
一神教世界帝国への変貌――ミラノ勅令
キリスト教が克服した三つの壁
背教者ユリアヌス――腐敗したキリスト教を批判する
キリスト教はなぜ広まったのか
ゲルマン人を受け入れられなかったローマ人
スペイン出身の皇帝テオドシウス VS 生粋のローマ人アンブロシウス

第12章 ローマが滅んだ理由

西ローマ帝国の明暗を分けた経済
西ローマ帝国の滅亡
東ローマ帝国の終焉
ローマを生み、ローマから生まれた「三つの世界」
ローマ帝国滅亡の原因――交響曲『古代末期』
交響曲『古代末期』第一楽章 ローマ帝国衰亡史】 経済の衰退
インフラの劣化は経済力を低下させる
交響曲『古代末期』第二楽章 新ローマ帝国衰亡史】 国家の衰退
国境をゾーンで捉えることで見えてくるもの
交響曲『古代末期』第三楽章 古代世界の終焉】 文明の変質
ストア哲学キリスト教を受け入れる素地となった
変わりゆく世界の中で

◎主要参考・引用文献
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ帝国を築けたのか。なぜ滅んだのか。現代人必読の教養書。
引用 終わり

感想
ローマ帝国の魅力的な人々の様子が分かり、面白かった。