内容紹介
本書に収めたのは昭和14年に発売された大川周明著「日本二千六百年史」の初版本であるが、同書は発売早々ベストセラーになったものの、源頼朝や足利尊氏を讃え、徳川幕府を高く評価していることを問題視した軍部や右翼の一部から「国体違反」「不敬」などの批判が浴びせられ、発禁の告発を受理した検事局から削除と訂正を求められた。このため昭和15年からは改訂版となり、問題の箇所は削除された。そこで本書においては、改訂版で削除された不敬罪違反部分をあえて傍線で示し、読者の参考に供することにした。ちなみに改訂版は戦後、今度はGHQによって追放図書に指定された。
「第一章 序論」「第二章 日本民族及び日本国家」「第三章 日本国家の建設」「第四章 儒教及びシナ文明の伝来」「第五章 大化改新」「第六章 仏教は如何にして日本に栄えしか」「第七章 奈良朝の文化」「第八章 平安遷都」「第九章 貴族政治の堕落と武士勢力の台頭」「第十章 源氏と平氏」「第十一章 鎌倉幕府の政治」「第十二章 鎌倉時代の日本精神」「第十三章 宗教改革者としての道元禅師」「第十四章 蒙古来襲前後」「第十五章 建武中興」「第十六章 室町時代」「第十七章 戦国時代の文明史的意義」「第十八章 新時代の開拓者織田信長」「第十九章 海外発展精神の勃興とその挫折」「第二十章 基督教の伝来」「第二十一章 切支丹禁制」「第二十二章 徳川時代の社会及び国家」「第二十三章 徳川初期の文化」「第二十四章 徳川時代の思想界に於ける新精神」「第二十五章 徳川時代に於ける泰西文明の摂取」「第二十六章 幕末日本の国難」「第二十七章 崩壊すべかりし封建制度」「第二十八章 尊皇と攘夷と倒幕」「第二十九章 明治維新」「第三十章 世界維新に直面する日本」
出版社からのコメント
戦前は「不敬」で軍部・右翼が弾圧、戦後は「危険」でGHQが追放した歴史書、待望の新書化!
知られてはいけない不都合な真実とは?
引用 終わり
感想
著者が、ww2までの日本の歴史を細かく解説した本。
著者は本書で日本はすごいから戦争に勝つと人々に啓蒙している。
私も本書を読んで日本の歴史についてすごいと思い戦争に勝てると思った。
ということは、もし私がww2前に生まれていて本書を読んだら、戦争賛成派になっていたということだ。
だから、本書が私を洗脳する力はすごいと思った。
頭が良い人が書いた本を素直に読むことは、危険だと思った。