労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱 (光文社新書) 新書  ブレイディ みかこ氏 (著) 読んだ

概要
引用https://www.amazon.co.jp/dp/4334043186?tag=kumakatsu-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4334043186&adid=06991DFH6VWGZFQK37XT&

◎内容

全世界を驚かせた2016年6月の英国国民投票でのEU離脱派の勝利。
海外では「下層に広がった醜い排外主義の現れ」とする報道が多かったが、
英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」と評す向きも多かった。
それは、なぜなのか?

世界で最初に産業革命を経験し、最初に労働運動が始まった国イギリス。
そこでは労働者たちこそが民主主義を守ってきた。
ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政により
社会のアウトサイダーにされつつある彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。

英国在住、「地べたからのリポート」を得意とするライター兼保育士が、
労働者階級のど真ん中から、「いつまでも黙って我慢しない」彼らの現状と
そのスピリットの源流を、生の声を交えながら伝える。


◎目次

まえがき

第I部 地べたから見たブレグジットの「その後」

(1)ブレグジットとトランプ現象は本当に似ていたのか
(2)いま人々は、国民投票の結果を後悔しているのか
(3)労働者たちが離脱を選んだ動機と労働党の復活はつながっている
(4)排外主義を打破する政治
(5)ミクロレベルでの考察――離脱派家庭と残留派家庭はいま

第II部 労働者階級とはどんな人たちなのか

(1)40年後の『ハマータウンの野郎ども』
(2)「ニュー・マイノリティ」の背景と政治意識

第III部 英国労働者階級の100年――歴史の中に現在(いま)が見える

(1)叛逆のはじまり(1910年―1939年)
(2)1945年のスピリット(1939年―1951年)
(3)ワーキングクラス・ヒーローの時代(1951年―1969年)
(4)受難と解体の時代(1970年―1990年)
(5)ブロークン・ブリテンと大緊縮時代(1990年―2017年)

あとがき

引用 終わり

感想
英国の現在の状況を、貧困層の立場から見た本。
英国のEU離脱の論点については、移民と現地人、富裕層と貧困層などで、意見が分かれていることが分かる。
もし、私が英国で生活を始めたら、移民で貧困層だから、労働党に入って、EU離脱反対派になると思った。