さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神  笙野 頼子 氏 (著) 読んだ

概要
引用https://www.amazon.co.jp/dp/4062206617?tag=kumakatsu-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4062206617&adid=1B0PJ9AXFJ2JN54XDXDE&

商品の説明
内容紹介
今? 日本? 戦前だよもう、危険すぎる。なのに「報道」は黙ったままなのかい。
ああ? 地獄は世界中で進行しているよ。根本に何があるって? 人間を数字化し喰らいつくす新自由主義さ。それは自由貿易とは名ばかりの人喰い条約によってもたらされる。
その化け物の名は、TPP、RCEP、日米FTA、日欧EPA、TiSA……

他国ではこの人喰い条約に国民挙げての反対運動が起こり焼身自殺まで出た。我が国は? そう、マスコミのだんまりと腑抜けにより、国民は何も知らされぬまま……しかも日本はこのまま戦争になってしまうのか、前の戦争の傷と暴力を引きずったままで。とどめに派兵?

じゃあ、止めるよ!
文学で戦争を止めてやろう。文芸誌から文学枠で出版をするさ。これなら言論統制もできないってこと。そう、「究極の報道」だよ。

甲状腺機能亢進症の老猫を介護する、希少難病、混合性結合組織病の作家教授が、ひたすらに描く、「まだ幸福な」日常
その大切な猫と大好きな台所や、簡単でおいしい料理に忍び寄る戦争

そうだよ文学は何からも目を背けることのできない、真の報道なのさ
デモも行ってみたよ国会前にもね、少しだけど書いたから

こうして、かつて作家が保護した七匹の猫たちまでも、ついに総がかりでカウンター発言、怒涛のツイートを(しかも帯には全員の猫アイコンが)!
ドーラ@dora
はぁ文学に政治を持ち込むなですって
リュウノスケ@ryunosuke
でも文学部から徴兵されるんだよ?
モイラ@moira
ほほう、戦争が猫と台所を避けて通るとでも
ギドウ@guidoux
FTATPPで水道代超上がるよ猫のお薬もね獣医さんまでが危険キケーン
ルウルウ@loulou
日米FTA戦争は付け合わせ(ミサイル危機はおまけ)ねえねえこれ拡散してくださる?
カノコ@kanoko
漱石の猫だって「ちと困る」はずよ
フミコ@fumiko
病人殺すな赤ちゃん消すな田畑なくすな猫さん救え

愛猫よ君のために戦争を止めたい。しかし私には文学しかない。じゃあ、さあ
文学で戦争を止めよう。私たちのご飯とお薬と憲法を守るために。

内容(「BOOK」データベースより)
お髭ふくふく毛色白黒垂れ耳の猫神様が語る平和で幸せな猫台所日記に影を落とす戦前。

引用 終わり

感想
著者の世界観と文体が独特で、すごい。
著者は、アルトー氏のようにたくさん病気を持っているが、それを言語化して伝えるのですごい。
著者が、社会科学的な視点から、今の日本の状況に不安を持っていることが分かる。
本書のたくさんの場面で、著者と関係のある猫の写真が載っているのが、かわいかった。