聖なるパン助に注意 監督: ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー氏 見た

概要
商品の説明
内容紹介
キーワードは「欲望」、撮影の崩壊と共にコミューンの夢も終焉する。「聖なるパン助=映画」に魅入られた人々が織りなす迷宮の群像劇。ファスビンダーの演出とバルハウスの撮影が見事に冴えわたる。
映画制作の現場を描く『聖なるパン助に注意』は撮影チームの特殊な人間関係を描き出した映画である。映画作りの喜びを謳うのでもなく監督の内面世界に迫るのでもなく、そこにはファスビンダーの繰り返し描いた支配・暴力・依存の関係が露骨に展開される。もしこの泥沼から美しい作品が結晶したならば、人々の努力も報われるのかもしれない。しかしこの映画はそんな救済を欺瞞だと言わんばかりに打ち砕き、混沌の中に飲み込まれて終焉する。そこにファスビンダー自身の持つ映画愛と映画批判の相克が浮かび上がる。映画の前半はスペインの海岸沿いのホテルが舞台だ。ロビーには映画『祖国あるいは死』の撮影チームが陣取っている。だが監督はまだ現場入りしておらず、撮影フィルムも調達できていない。俳優やスタッフはただジリジリと撮影開始を待っている。やがてヘリで監督ジェフが到着する。彼は傲慢なエゴイストで、スタッフや俳優の緊張をさらに高める。夜も更けてロビーは静まる。明日はいよいよ撮影開始だ。後半は混乱を増してゆく撮影現場の模様が描かれる。現場は次第に統制を失い、最後は監督一人を残してチームは解体され消え去ってゆく。メタ構造を持ったこの映画まさに2重に崩壊するのだ。だが映画は本当に失敗に終わったのだろうか。
『出稼ぎ野郎』がアンチテアターの出発点だとすれば、『聖なるパン助に注意』はその終末を描き出した作品である。しかし共同体の崩壊を題材にしたとはいえ、本作はけっして荒涼たる廃墟を晒した作品ではなく、むしろファスビンダー映画の新たなる飛躍へ向けての可能性を予感させる。前作『ホワイティ』で初めて組んだミヒャエル・バルハウスの撮影と相まって飛びきり技巧的なファスビンダー演出が堪能できるからだ。ファスビンダーにとっては「絶望」こそ限りなき活力の源であるに違いない。
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが“共同体の崩壊”を描いた群像劇。スペインの海岸沿いのホテル。ロビーには映画「祖国あるいは死」の撮影チームが陣取っている。だが監督はまだ現れず、フィルムも未調達の状況で…。
内容(「Oricon」データベースより)
映画制作の現場における撮影チームの特殊な人間関係を描き出した作品。出演はルー・カステルエディ・コンスタンティーヌほか。
引用http://www.amazon.co.jp/%E8%81%96%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%83%91%E3%83%B3%E5%8A%A9%E3%81%AB%E6%B3%A8%E6%84%8F-DVD-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB/dp/product-description/B004QTPQ1Y/ref=dp_proddesc_0?ie=UTF8&n=561958&s=dvd

感想
映画作りは大変そうだと思った。