不安が不安  ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー氏 (監督, 脚本) 見た

概要
商品の説明
内容紹介
一見幸せそうな主婦マーゴットを襲う奇妙な不安とは?
技巧的撮影と明晰な台詞構成の冴える心理サスペンスドラマ
現代人の心の病理を鮮やかに解剖する、時代を先取りした佳作
本作はファスビンダーが西部ドイツ放送のために製作したテレビ用映画である。劇場用映画では意表を突く設定や激しい性+暴力描写などを挑発的に取り入れたファスビンダーだったが、本作はテレビの幅広い視聴者層を相手に製作されたため、平易なストーリー展開で観客に共感をもたらしつつ問題の熟慮へと誘う上質な社会派ドラマに仕上げられている。『四季を売る男』に始まったファスビンダーのメロドラマ路線は、本作『不安が不安』において一つの技術的完成を見たといっても過言でない。

 物語はある主婦の実体験手記を元にして、ファスビンダー自身が脚色したものである。専業主婦マーゴットは2人目の子供を妊娠中だが、理由の分からない不安に見舞われている。彼女の視界は揺らぎ始め、自分のいる場所がまるで異質な世界であるように感じられる。その不安は出産後も治まることなく、医師の診察を受けても原因は分からない。夫は優しい男性だが妻の精神状態を全く理解できず、同じ建物の上階に住む夫の母と妹は、次第に奇行が目立ってゆくマーゴットをただ非難するばかりだ。いよいよ深い不安に囚われてゆくマーゴットは、精神安定剤に、アルコールに、行きずりの性関係に束の間の逃げ場を見出すが、根本的な解決は得られるはずもなかった…。
 ごく普通の主婦が陥る精神の危機を、主人公のパーソナルな視点からリアルに描き出したのが本作である。しかも撮影による視覚的効果や主人公の状態を象徴的に示す人物の配置など、さりげないが極めて技巧的に作られている。ファスビンダー映画の中では小品として見過ごされがちだが、人間の心の病理とそれに対する周囲の無理解を見事に描き出した良質の心理サスペンスとして今観ても極めてアクチュアルだ。これから再発見されるべき、ファスピンダーの隠れた名作の一つだろう。
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督がある主婦の実体験手記を元に脚色した心理サスペンスドラマ。理由の分からない不安に見舞われ精神安定剤やアルコール、行きずりの性関係に溺れていく専業主婦の心の病理と、それに対する周囲の無理解を描く。
内容(「Oricon」データベースより)
実体験手記をもとに、ファスビンダー自身が脚色したサスペンスドラマ。理由の分らない不安に見舞われ、次第に精神安定剤やアルコール、そして行きずりの性関係につかの間の逃げ場を見出す主婦の姿を描く。
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感想
主人公マーゴット氏は、一般的に普通の主婦だが、いろいろ苦労する話。
普通の主婦もいろいろ大変だと思った。