砥ぎ澄まされた感性と熱い情熱で、俊英・土田世紀が描く“3人の未成年の物語”
土田世紀『水の中の月』
「やれ煙草だ、アンパンだ、人殺しだって……我ァがら不自由になってぐこいつらより、よっぽど自由だスや」(本編より)
他人を傷つけ、自分が傷つき、思い通りに生きることが儘にならない……。青春とは本当に“自由”な季節なのか?賢治(ケンズ)、清(キヨス)、与一(ヨイヂ)……。北国の寒村に生まれ育った3人の“未成年”のそれぞれの生き方を描くことを通じて、土田世紀は僕等に問う……。青春とは何かを、人生とは何かを……。
引用 終わり
感想
与一氏は、「俺節」の南風原氏と、同じ外見をしている。
南風原 太郎氏はカッコ良かったが、与一氏はあまりカッコ良くない。
本作の最もカッコ良い人物は、賢治氏である。
賢治氏は、東映やくざ映画で例えると、高倉健氏である。
与一氏は、川谷拓三氏である。
清氏は、自分の勉強不足のため東映やくざ映画のキャラクターに例えられない。