マドモアゼル  トニー・リチャードソン氏 (監督) 見た


概要
<ストーリー>
フランスの片田舎の村。「マドモアゼル」と村人から呼ばれる女教師は森を散歩して欲求不満を解消する毎日を送っていた。森にはイタリアからやってきた屈強な男たちがきこりとして働いていた。彼らを覗き見たマドモアゼルは、言いようのない肉体の疼きを感じるのだった。村で不審火が続けて起きる。きこりのマヌーは身を挺して救出に当たるが、村人たちはよそ者の彼を犯人扱いする。犯人はマドモアゼルであった。偶然、火事を起こしてしまったことから快感を覚え次々と犯罪的な行為を犯す彼女は、水門を開けて村を水浸しにし、家畜用の水場に毒をまき大騒ぎを起こす。家畜が次々と死んだ頃、マドモアゼルは森の中でマヌーを関係を結んでいた。しかし、明日村を出て行くというマヌーに怒りを覚えた彼女は、彼に強姦されたフリをする。村人はマヌーをリンチにし、マドモアゼルはパリへ去っていく。マヌーの息子ブルーノはマドモアゼルに向って唾を吐きかける。

<ポイント>
●フランスの作家・詩人ジャン・ジュネは、生後7ヶ月で売春婦だった母に捨てられきこり夫婦の養子となった。その体験をいかして本作の脚本を書いた。少年時代から窃盗、男娼、麻薬密売などの悪事に手を染めたジュネは、獄中からジャン・コクトーに作品を送り文才を認められる。終身刑になるところをコクトーサルトルからの懇願で大統領恩赦を受けた。日本でも三島由紀夫らが強烈にジュネを支持した。
●イギリス映画界の「ニュー・ウェイヴ」として注目され、『トム・ジョーンズの華麗な冒険(63)でアカデミー監督賞を受賞したトニー・リチャードソンヴァネッサ・レッドグレーヴと結婚していたが、本作でジャンヌ・モローと不倫関係になり、離婚する。レッドグレーヴは後にイタリア人俳優フランコ・ネロと結婚することになるが、なにやら本作の内容を髣髴とさせる展開である。
ヌーヴェル・ヴァーグを代表するフランス女優であるジャンヌ・モローは、母親がイギリス人だったため英語も堪能で国際的に活躍。本作ではフランス語版・英語版とも彼女の声でセリフを聞くことができる。
※本作品には、一部不適切と思われる表現が含まれる場合がありますが、ある特定の団体及び個人の方に対する攻撃や差別を意図するものではございませんので予めご了承下さい。
引用
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B007AD0UZA

感想