真理先生 根本 敬氏 (著) 読んだ

概要
著者による
・2004年の小説
・2005〜2008年のエッセイ

感想
根本氏は、根本氏の世界観がすごい。
・「墓場鬼太郎」を好き
・細部に宿るものの中にすべてがある
・男にとって真の甲斐性とは、いつか何処かで「女」裏切る(愛人作るとかそういんじゃなくて)事を余儀なくされ、その向こう側にしか決してあり得ないものだ、と、信じる。
・邦楽では、遠藤賢司氏、裸のラリーズ三上寛氏、フリクション頭脳警察村八分フラワー・トラベリン・バンド、ガセネタ、突然ダンボール、非常階段、スピード・グルー&シンキ、暗黒大陸じゃがたら、連続射殺魔、外道、ジャックス、クールスなどで、育った。
・もしもの、もう一人の俺は、40歳を過ぎても親の脛を齧り、実家の二階に住み、定職を持たず、昼夜逆転の生活をおくり、年老いた両親のサイフから現金を抜き取り、下着泥棒をしたり万引きをしたり。
・結婚、子作りを人に勧めるのは、ズバリ、それに伴う煩わしさの中で、自分を何処まで譲れ、何処まで通せるか。「結婚」は「離婚」の始まり。その間に、<諦観力>を鍛える。
・妻にとってのショウジョウバエとは、梅雨入りのうっとおしい季節、要はこの私の象徴なんでしょう。
ボノボの番組好き。
赤塚不二夫氏の言葉では、「辻褄さえ合えば途中なんかどうでもいいんだよ」が好き。
・人生は金だけじゃないんだ!!と見得を切るためにも金は必要だ。
矢沢永吉氏好き。「子供学校通わせなきゃロックンロールじゃない」に深い感銘を受ける。
・我々人類の顔は全てが死相
・メキシコ人のギャングは、28歳まで生きると長生きと言われる状況。彼らの「長く生きる、生きていられる事がどれだけ価値のある事か」との言葉を耳して思わず唸った。二十代後半まで長生きし出世するには、自ずと人一倍低姿勢かつ他人への配慮ができる、正に、実るほどに頭を垂れる<ギャングスタ>かな。