俺、窃盗やってた」「いいんだよ」、「わたし、援助交際やってた」「いいんだよ」--不登校、ドラッグ、リストカット……
闇に飲み込まれていく子どもたちを、哀しい目で、優しい目で、見守り続ける教師がいる。「昨日までのことは、みんないいんだよ」--
夜の街を教室に、闇夜を黒板にしながら、眠ることを拒絶する、あるいは眠ることの出来ない子どもたちに向けて、
言葉を投げかけるその教師を、人は""夜回り先生""と呼んだ。「死にたい」「それだけはダメだよ」--
50万人が涙した感動のベストセラー、待望の文庫化!!
引用1 終わり
感想
夜回り先生の水谷氏の話を、土田世紀氏が漫画化した本。
水谷氏は、金を儲けることを目的とせず、困っている人々を助ける努力を何十年も続けているから偉い。
土田氏は、本作を描いている間、土田氏の得意のギャグ表現を使わず、水谷氏の真面目な話に敬意を表して真面目にシリアスに描き続けたので偉い。