歴史的現実 田辺 元氏 (著), 黒田 寛一氏 (編集) 読んだ

概要
引用http://www.amazon.co.jp/gp/product/4875591497?adid=17SP691Q4Y1ST4896CEY&camp=243&creative=1615&creativeASIN=4875591497&linkCode=as1&tag=kumakatsu-22

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
黄昏とともに羽ばたく梟にたとえられた哲学を“歴史的現実の学”たらしめた田辺元。されど“種の論理”をもって現人神と東亜共栄を根拠づけ、爾後に懴悔した悲劇の哲学者。

内容(「MARC」データベースより)
黄昏とともに羽ばたく梟にたとえられた哲学を「歴史的現実の学」たらしめた田辺元。されど「種の論理」をもって現人神と東亜共栄を根拠づけ、爾後に懺悔した。著書「歴史的現実」と「種の論理の弁証法」を一巻本にまとめる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
黒田/寛一
1927年、埼玉県秩父町に生れる。東京府北多摩郡府中尋常小学校卒。1949年、東京高等学校理科乙類中退。著書『ヘーゲルマルクス』(現代思潮社)、『社会の弁証法』(こぶし書房)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

引用 終わり

感想

で、本書を知って読んだ。

田辺元氏の歴史的現実の講義が、ww2の日本人に影響を与え、死ぬことを恐れないようにしたということがすごい。

田辺元氏がハイデガー氏の弟子であり、ハイデガー氏がナチスの擁護をしていたことから、田辺氏も影響を受けたということがわかった。※

※しかし、戦後、田辺氏は、”種の論理”という論文で、自分の過去の論文の影響により、戦争でたくさんの人が死んだことについて懺悔している。

田辺氏による人々への死を恐れなくさせる論文の、洗脳効果がすごいと思った。