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こんにちは。
kumakatsuの行政書士試験対策
第16回
行政法の一般的法理論 公法と私法の適用場面
過去問 H22（問１0）
行政上の法関係に対する民事法の適用についての次の記述は、最高裁判所の判例に照らして、妥当か？妥当でないか？
自作農創設特別措置法に基づく農地買収処分は、大量の事務処理の便宜上、登記簿の記載に沿って買収計画を立てることが是認され、またこの場合、民法の規定が適用されるので、仮に当該買収処分の対象となる土地の登記簿上の農地所有者が真実の所有者でないとしても、真実の所有者は当該処分を受忍しなければならない。
これは妥当か？妥当でないか？
答え
妥当でない。
判例は、自作農創設特別措置法に基づく農地買収処分は、国家が権力的手段をもって農地の強制買上げを行うものであって、民法上の売買とはその本質を異にするため、民法の対抗要件の規定（同法177条）は適用されないとしている（最大判昭２８．２．１８）。
一言
農地買収処分についての判例は、
・（最大判昭２８．２．１８）・・・民法177条の規定は適用されない
・（最判昭４１．１２．２３）・・・民法177条の規定は適用される
違いに気をつけましょう。
編集後記
記憶力を上げる方法 その5
勉強をする内容に
・興味を持つ
・感情を使う
と、暗記しやすいようですよ。
参考 受験脳の作り方 池谷裕二氏著
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